iPhoneのデュアルSIM
日本国内仕様のiPhoneと他の国のiPhoneには違いがあります
日本国内仕様のiPhoneの場合、XR・XSシリーズ以降ならデュアルSIMに対応しています。基本的にnanoSIM+eSIMの組み合わせになります。
香港やマカオ版のiPhoneは、nanoSIMが2枚入る仕様になっているものがあります。
(カメラ音がならないなど機能も少し違います) 別途備忘録に記載予定
iPhone13/14シリーズは、eSIM2枚でもデュアルSIMができます。
デュアルSIMにはどのように利用できるかによって種類がある
デュアルSIM(SIM2枚入る)といっても、すべての機種が同じように使えるわけではないで注意が必要です。
デュアルSIMは、機能の違いによって、次の4つがあります。
DSSS(デュアルSIMシングルスタンバイ) | 2枚のSIMのうちどちらか1つの有効になっているほうだけの電話や通信が可能。同時に2回線は利用できず、もう1つのSIMを使いたいときは手動で切り替える。 |
DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ) | 2枚のSIMの両方で待ち受けが可能。2つを自動で切り替え。ただし、2つ同時に電話や通信はできない。 2つのSIMで同時に4G設定できない、片方は3G設定する。 |
DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE) | 2枚のSIMの両方で待ち受けが可能。2つを自動で切り替え。ただし、2つ同時に電話や通信はできない。 2つのSIMで同時に4G設定が使用できる |
DSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ) | 2つのSIMで同時に通信が可能。電話で話ながら、もう1つのSIMで通信を行える。 |
同時に2回線使えるかどうかが、一つのポイントですよね。現行機種はほとんどがDSDAと思います。
iPhoneはプロファイルを1つしか入れられない
iPhoneのデュアルSIMの場合
デュアルSIMでは、音声通信とモバイル通信を分けて考える必要があります。音声はSIMフリー機であれあれば、問題なく電波をひろってくれますが、モバイル通信は(APN設定)通信設定が必要です。
iPhoneの場合、プロファイルが1つしか入りません(APNが1つしか設定せておけない)。
こんな時にモバイル通信切り替えたいですよね。
- ギガ不足のときとか、
- 電波状況がわるいときとか、
- 別のSIMに変更したい気分のときとかに、問題が発生ます。
iPhoneの場合、今設定してあるプロファイルを消去して、SIMに合わせて新しいプロファイルをインストール(新規購入時などQRコード読み込むアレです)しないといけないのです。
これだと簡単に切り替えてモバイル通信、、、難しいわけです。
iPhoneはこれを回避するために条件があるのです。
条件を合わせておけば、SIMを切り替えるだけでモバイル通信ができる場合があります。
特にe-simの場合、プロファイルを1度消すと有料で再発行というケースがあります。
アンドロイドはSIMごとにプロファイル(APN)できるので楽ちんなのですが。。。
APNの対応策
同じ通信会社のSIMを入れる
これは2枚のSIMが同じAPNになるようにするという意味です。同じAPNであれば設定からSIMを切り替えるだけですむからです。
APN構成プロファイルが不要な通信会社(事業者)のe-SIMを選ぶ
eSIMには、eSIM自体にAPN設定を書き込める機能があります。その方式を採用した通信会社(事業者)のeSIMであれば、APN設定を本体にする必要はありません。。
日本通信やマイネオe-SIM、HISは、APN構成プロファイルのインストールが必須となっていますが、ドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイル、楽天モバイル、アハモ、POVOはAPN構成プロファイル不要です。
例えば、nano-SIMをワイモバイル、e-SIMをマイネオにするような工夫をすればいいわけです。
マイネオのAPN構成プロファイルをiPhoneにインストールをしておけば、ワイモバイルはAPN構成プロファイルが不要なため、iPhoneの設定から「モバイル通信」の回線を切り替えるだけで通信できようよになります。
iPhoneに3回線(トリプルSIM)を入れてみました。
iPhone13/14以降ではeSIMは2枚以上いれられる
iPhone13/14以降には 8 個以上の eSIM をインストールできます。とappleのページに記載があるのですが、何個まで入るかは記載がなかったです。
これを利用してトリプルSIMを作ってみました。
今回は2つのe-sim、1つのnanoSIMを合わせて3回線で設定してみました。
結論からいると、e-SIMを複数入れても、音声(同時待ち受け)には2つのSIM(電話番号)しか使えませんでした。あとは圏外でした。
あくまでiPhoneのデュアルスタンバイ(同時待受)は2回線まで
写真は、iPhoneの「設定」-「モバイル通信」の画面です。こちらでSIM設定などをします。
iPhoneの場合には、デフォルト回線を指定する機能があります。
①でデフォルト回線を選択します。
・モバイルデータの回線を選びます。
・デフォルトの音声回線を選びます。
音声回線は電話をかけるタイミングでも選択できます。また、電話帳に登録した番号は、番号ごとにどちらの回線を使うか(着信、発信)など指定することもできます。
②で使用する2回線を選びます。
写真では3回線目が入っています。
この中から上2つの「y-mobile、日本通信(docomo)を「オン」にして選択しています。
オフにした3回線目は「以前”日本通信(docomo)」として表示されています。
③で新たなe-SIMを追加できます。
注意店として、常時使える回線は2つまでなので3つ目以降の回線は「圏外アナウンス」が流れます。発信専用の電話ならこれでよさそうですね。
eSIMの場合、3回線目以降のSIMをインストールしておくことができます。
極端な話、eSIMを8 回線くらいインストール(契約)しておいて、その中から2回線を切り替えて使うことができます。
アンドロイドスマホのトリプルSIM
トリプルSIMのできる機種
デュアルSIMの話の中で、アンドロスマホの話が少しでてきました。アンドロイドの方がモバイル回線(APNをSIMごとに設定)細かい設定ができるのでデュアルSIMには向いている感じですよね。
それこで、アンドロイドスマホでもトリプルSIMをやってみました。
現在国内製品で探してみると、トリプルSIMができそうな機種は「iPhone 13、14シリーズ、OPPO Reno5 A / A55s/ Reno7 Aなどが対応(探せばまだ他の機種もあります)しています。
SIMの組み合わせはiPhoneと違いnanoSIMを2つ使うことができそうです。
こんな感じですね。 iPhone 13、14シリーズ → SIMカード+eSIM+eSIM OPPO Reno5 A / A55s/ Reno7 A → SIMカード+SIMカード+eSIM
OPPO Reno5 A / Reno7 AのSIMフリー版は「SIM1カード+SIM2カード+eSIM」の組み合わせでトリプルSIMでおこないました。
キャリア(ソフトバンク、ドコモ、AUなど)で販売のアンドロイドはトリプルSIMで使えない
キャリア版(ソフトバンク、ワイモバイル販売)のOPPO Reno5 A などは、SIMカードを1枚までしか挿せませんのでトリプルSIMで使うことはできません。
購入するときは「SIMフリー版」を購入されてください。
同じスマホに「ドコモ・AU・ソフトバンク」3回線を入れてみた
格安SIMの事業者によってeSIMには条件がある
Android端末の場合は事前に端末のEIDの確認が必要
日本通信とHISのページには対応機種が次のような記載がありました。
eSIM対応で、EIDの先頭8桁が下記から始まる端末に対応しています。
日本通信SIM https://www.nihontsushin.com/support/support_esimguide.html#available
「89049032」、「89033023」、「89033024」、「89043051」、「89043052」
※EIDの確認方法
「設定」⇒「デバイス情報」⇒「SIMステータス」(メーカーによって確認手順が異なります)
ここで「OPPO A55S」を確認したんのですが、EIDが空欄でした。
機器のEIDを調べる
EIDはnonoSIMでは使わないのeSIMだけのものなので、もしかして、、と思い。
「e-SIMを有効」に設定をしたらEIDが表示されました。
ここで、OPPOの機種はeSIMはSIM2を入れ替えるということが理解できました。eSIMにするSIMをSIM1にするかSIM2にするかなどを選択できないので、この機種はiPhone13,14のような「eSIM+eSIM」はできなそうです。
e-SIMとSIM2を切りかえて3回線
SIM1は常時使う回線nanoSIM(AU)を入れます。SIM2にはe-SIMと切り替えるnanoSIM(ソフトバンク)を入れて、eSIM(docomo)と切り替えてみました。
みらい(私)は、OPPO Reno5 AとOPPO A55Sを次のように使用しています。
1回線:nano-SIM IIJ(AU回線)、
2回線:nano-SIM LINEモバイル(ソフトバンク回線)、
3回線:e-SIM 日本通信(ドコモ回線)、
アンドロイドもeSIMはまだ入りそうです。
eSIMは追加でまだ入りますのでアンドロイドも複数e-SIMが格納できるようです。
今度、楽天モバイルも追加してみようとおもっています。
まとめ
iPhoneのトリプルSIM化の場合、iPhoneが1台の端末に複数のAPNプロファイルをインストールできまないという制約があるので、インターネットの回線を簡単に切り変えて使いたい方は、
APN設定が必要な通信会社(事業者)を使ったり、併用すSIM提供会社を選ぶという工夫が必要です。
電話に番号に関しては、複数の中から使いたい回線(SIM)を2つ選べるので、電話メインの方にはメリット大ですね。
アンドロイドはSIMごとにAPNを設定できるので、インターネット回線を簡単に切り替えられ事業者を選ばないのでdocomo,AU,softbankの3社のSIMが1台でもてるというと、メリットはあります。
電話番号を使い分けるという点でいうと、iPhoneはどの電話番号にも切り替えられるのに対して、今回のアンドロイド機種ではSIM1(nano)は固定という仕様のため、
「SIM1」+「どれか1回線」という 限定的な選択の2回線でした。
どちらも一長一短といったところでしょうか。
みらい(私)は、iPhone14proを次のように使用しています。
1回線:nano-SIMワイモバイル(ソフトバンク回線)、2回線:e-SIM日本通信(ドコモ回線)、3回線:e-SIM日本通信(ドコモ回線)※にして使っています。
※APNを同一にするため同じ事業者
iPhoneに4番号(4回線)、アンドロイドに5番号(5回線)入れてみました。
iPhoneのマルチ回線 4番号(4回線)入れてみました。
iPhoneは、APNの問題があるので回線を選ぶのに、無難に日本通信298円/月のプランで実行しました。下記のとおりです。 y-mobile(SOFTBANK系)、日本通信(DOCOMO系)
アンドロイドのマルチ回線 5番号(5回線)入れてみました。
アンドロイドは、制約が少ないので、楽天モバイルを2回線入れてみました。
下記の通りです。 AU,DOCOMO,SOFTBANK,RAKUTEN
まとめ
iPhoneもアンドロイドも、2回線までしか同時待ち受けできないです。
待ち受けになっていないSIMの番号は、単に圏外扱いと同じになります。
モバイル通信(ドコモ、AU、ソフトバンク、楽天回線)と切り替えられ、圏外はエリは少なくなったと自己満足♪スマホの出来上がりです。
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